長く連れ添った愛犬を見送ってから、いまだに気持ちを持ち直せない。
そんな辛い毎日を過ごしていませんか?
「もう半年経ったのに」「いい加減元気にならないと」と、自分を責めてしまう方もいるかもしれません。
ですが、「立ち直る」ということは、悲しみを忘れることではありません。
この記事では、大切なペットを失った辛さと少しずつき合っていく方法を考えていきましょう。

辛い気持ちをひとりで抱えているときに。
話を聞いて、受け止めてもらって
心を少し軽くしませんか?
「ペットを失ってから毎日ずっと辛い」は長引きすぎなの?
結論から言うと、大切なペットを失った悲しみが癒えるかどうかに、決まった基準はありません。
一緒に過ごした時間が長く、深い関係であればあるほど、悲しみもそれだけ大きくなるのは自然なこと。
- 自宅に帰宅したとき
- 散歩道を通ったとき
- いつものペットフードを見かけたとき
そんな、毎日のふとした瞬間に大切なペットのことを思い出しては涙が零れることもあるでしょう。失ってからどれだけの時間が経ったとしても、思い出しては悲しみや喪失感でいっぱいになる。
それは心が弱いからでも、おかしいからでもなく、それだけ大切な存在だったという証です。
「もう気持ちの整理はついたよね」と思われるつらさ
ペットロスが「軽視」されやすい理由
「たかが犬でしょ」「ペットのことでいつまでも……」
そんな言葉や空気感を、直接あるいは周囲の態度から感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
人の死別であれば周囲も気を遣ってくれる一方で、ペットの死は「動物だから」という理由で、その悲しみの深さが軽く見られてしまうことがあります。周囲にペットを飼った(飼っている)経験がない人だと、より軽視されてしまうかもしれません。
ですが、共に生活し、感情を分かち合ってきた存在を失った悲しみに、人か動物かという境界線は関係ありません。
周囲に気を遣って、話せなくなる悪循環
大切なペットを失うのは、とても大きく悲しい出来事。
だからこそ、それを話しても「気を遣わせるのでは…」「あんまり理解されなかったらどうしよう」と危惧したり、過去に話しても理解してもらえなかった経験が一度でもあると、「もう話すのはやめよう」と、自分から話題にしなくなっていきます。
家族や友人、職場の人に気を遣って、本当は誰かに聞いてほしい気持ちを飲み込み続けていると、悲しみは行き場を失ったまま心の中に溜まり続けてしまいます。
「立ち直る」ことは「忘れる」ことではありません
「立ち直る」と聞くと、「元通りになる」「悲しみを忘れる」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
ですが、大切な存在を失った悲しみは完全になくなるものではない。むしろ「なくならなくてもいい」と考えることが大切です。
「立ち直る」とは悲しみを消し去ることではなく、「悲しみを抱えながらも、少しずつ日常を送れるようになっていくこと」です。焦って「早く忘れなきゃ」と思う必要はありません。
「グリーフケア」という考え方
大切な人やもの、存在を失ったときの心のケアは「グリーフケア」と呼ばれています。グリーフとは「悲嘆」、つまり喪失に伴う自然な感情の動きのこと。
グリーフケアは、悲しみを無理に取り除こうとするものではなく、「悲しみのプロセスに寄り添い、その人のペースで気持ちを整理していくこと」を大切にする考え方です。
身近な人に話を聞いて受け止めてもらったり、専門家によるカウンセリング、同じ境遇を持つ人同士で交流を行うことなどで、「悲しみに寄り添う」という体験そのものが、グリーフケアの一つの形だといえるでしょう。
グリーフケアは医療機関や民間の窓口などで設置されています。「自分ではこの辛さをどうにもできない…」と、心が限界を迎えそうなときには、利用してみることも検討してください。
毎日の辛さと付き合っていく4つの方法
では、ペットロスによる喪失感・辛くてしんどい気持ちとはどのように向き合えばいいでしょうか?
ここでは、少しずつ悲しみと付き合っていく4つの方法を紹介します。焦らず、自分の気持ちに蓋をせず、ゆっくりと自分自身の気持ちを受け止めていってくださいね。
方法①涙を無理に止めない
ペットのことを思い出して涙が出そうになったとき、その気持ちを抑えず、気が済むまでひたすら泣いてみて下さい。
涙は、悲しみを外に吐き出すための自然な働きの一つ。無理に抑え込む必要はありません。
職場や電車の移動中、友人と会っている時など、人前だと泣き続けるのは難しいでしょう。そのときに我慢してしまった分は、一人になれる時間に改めて感情を外に出してあげてください。
涙とともに辛い感情を吐き出すことで、気持ちがスーッと落ち着くことがありますよ。
方法②思い出を残す
ペットの写真や動画を記録している方は多いと思いますが、その映像をアルバムに整理したり、一緒に過ごした日々を書き出してみましょう。
何気ない記憶もひとつひとつ思い返して整理することで、思い出を「なかったこと」にせず、大切な記録として残すことができます。
悲しみが大きいうちは写真や映像を見返すのも辛いかもしれません。あまりにも辛さが押し寄せる場合は、心の回復に専念してください。
辛さのピークが過ぎて、少し落ち着いたタイミングで思い出を整理してみてください。
思い出に触れることは悲しみを長引かせることではなく、大切な存在をきちんと悼むための時間になりますよ。
方法③「辛い日があってもいい」と自分に許可を出す
「もういい加減、元気にならなきゃ」と、自分にプレッシャーをかけていませんか?
立ち直ったと思ったのに、ふとした瞬間に涙が込み上げてきたり、一日中気持ちが沈んでしまうこともあるかもしれません。
でも、その辛い気持ちに蓋をしようとしないでください。辛い日があったとしても、それは悲しみが、前向きに消化されている証拠かもしれません。「思い出して辛くなる日もあっていい」と、自分に許可を出してあげてください。
方法④一人で抱えず、話せる場を持つ
ひとりでペットロスの辛さを抱え込み続けると、いつまでたっても悲しみは消えず、行き場を失ったまま蓄積されてしまいます。
身近な友人や家族、SNS、ペットに関するコミュニティなどを利用して、安心して話せる相手や場所を持ってみましょう。
特にペットに関するコミュニティを利用することはおすすめです。同じペットロスを経験している人に出会うことで、気持ちを共有し合えるかもしれません。
「自分と同じように辛い経験をしているんだ」と知るだけでも、深い悲しみと付き合っていく上で大きな支えになりますよ。
身近な人に話せない…そんなときは
身近な人に話しづらかったり、コミュニティのような大人数の場は利用しづらい…という場合は、一対一で気持ちを受け止めてもらえる傾聴(話し相手)サービスの利用がおすすめです。

傾聴サービスでは、傾聴に特化した「聞くプロ」が、余計なアドバイスや意見を挟まずに、ただ話を聞いて受け止めることに特化します。
ただ「そうだったんですね」と気持ちを受けてもらえるだけでも、心が少し軽くなるでしょう。また、言葉にして自分の気持ちを吐き出すことで、溜まっていた気持ちが消化されてスッキリしますよ。
傾聴サービスを利用する4つのメリット
傾聴(話し相手)サービスは、ニックネームや匿名で利用できます。
オンラインまたは対面などお好みの方法で話を聞いてもらえることができ、話した内容が身近な人や外部にばれることがありません。
単発で利用できるので、「今日、話を聞いてもらいたい」というときに利用できます。
話を聞く人は、まったくの第三者。
利害関係のない相手だからこそ、自分のイメージや評価、今後の関係性を気にせず、自分の気持ちを素直に話せるでしょう。
ペットロスの辛い悲しみも、第三者に聞いてもらうことで心の傷が徐々に癒えていくかもしれません。
日常生活に大きな影響をきたしている場合は、専門カウンセリングの受診をおすすめします。カウンセリングの前段階として、傾聴サービスを活用してみてください。
まとめ:ペットロスの辛さとゆっくり向き合うために
- ペットロスの悲しみが癒えるのに、基準や期限はない
- 「立ち直る」とは悲しみを忘れることではない
- 悲しみを抱えながら、日常を送れるようになること
- 涙が出ることも、辛い日があることも、辛さを消化する過程のひとつ
- 一人で抱えず、話せる場を持つことも、悲しみと付き合っていく方法の一つ
大切な存在を失った悲しみに、決まった答えはありません。今日、辛い日があってもいい。それでも大丈夫です。
まずは今日という一日を、無理なく、自身を一番に労って過ごしてくださいね。

まとまっていなくていい。
うまく話せなくてもいい。
ただ話したい、それだけで予約できます。

